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Pentium G3258・Z97-A

Pentium G3258の常用OC

倍率フリーなPentium G3258を購入したからには回してみるしかありません。
という訳でOCしてみました。
この日の室温は27℃です。



G3258 4.7GHz
色々なレビューを見るとこのG3258は4.7GHzで回すというのが流行っているようなので、設定してみました。

OCCT_G3258_001.jpg
OCCT LINPACK 1時間を通したところです。
一応AVXオプションを付けてはいますが、そもそもG3258はAVX命令が無効にされているので多分意味はありません。

CPU-Zでは若干低く表示されていますが、OCCTのセンサー読みの方が多分正しくVcoreには約1.38Vも掛けないと1時間を通せませんでした。
Vcoreはアダプティブ調整でAdditional Turbo Mode Core Voltageは1.35V、LLCをLevel4にしてあるので負荷時上がって1.38Vといったところでしょうか。
Next-Generation Polymer Thermal Interface Materialを用いたDevil’s Canyonと違い、ただのグリスなG3258は温度的に不安な点もありましたが、ご覧の通りMega Shadow+NB-ELOOP B12-Pで問題無いレベルの温度のようです。
まぁ2コア2スレッドやAVX回路は無効化状態という発熱が少ない作りではあるので、この状態ならいわゆるグリスバーガーでも大丈夫と言う事なのかもしれません。

CPUキャッシュ(HWiNFO64ではUncoreと表示)はHaswellではコアと非同期設定が出来るのですが、最小8倍・最大40倍の800MHz~4GHz可変で設定してあります。
標準だと定格の3.2GHz固定になっていました。
この部分のクロックは上げた方が全体的に若干速くはなりますが当然発熱も上がるので、熱的な余裕があったらそこそこ上げるという位で良さそうです。



G3258 4.6GHz
4.7GHzで安定させる事は出来ましたが、少しでも処理速度を稼ぎたいメインマシン系用途ではないのでもっと低い電圧で安定させられるクロックはないか探ってみました。

OCCT_G3258_002.jpg
その結果.4.6GHzにすると約1.28Vで問題無く動くようです。
CPUキャッシュ設定も4.7GHz設定と同じく最大4GHzの設定のままです。
わずか100MHz落としただけでVcoreを0.1Vも下げる事が出来、温度的にも5℃下がったのは驚きです。
ぶっちゃけ私の個体では4.7GHz以上は割に合わないと言えると思います。


常用クロックを4.6GHzに決め、もう一つのメジャーな耐久テスト・Prime95をやってみました。
なお12時間耐久とかはダルすぎて私の性に合わないので、以下のサイトを参考に設定を変えて実行しました。

Prime95の設定・使い方(何時間もテストしなくて済む方法)

このページの「CPUおよびメモリに負荷をかけたい場合」のSS通りの設定で、スレッド数だけ2で実行しました。
Prime95のバージョンは公式からは27.9までしか入手出来ないのですが、現時点(2014/8)で28.5βが存在するためそちらを使用しています。(”p95v285.win64.zip”でググれば見つかると思います)

Prime95_G3258_001.jpg
ぼくんちのTV別館さんでは10分も動けば安定していると判断出来ると書いてありますが、折角なので1時間走らせてみました。
温度的にもOCCT LINPACKとほぼ同じですが、私のG3258は4.6GHzでいい感じのバランスで常用出来そうです。


Super-pi
SuperPi_G3258_001.jpg
G3258 4.6GHz+DDR3-1600メモリだとこんな感じです。


CINEBENCH R15
CINEBENCH_R15_G3258_001.jpg
CPUのマルチスレッドは2コア2スレッドな事もあり、まぁこんなもんだよねという感じですが…。
CPUシングルがやばいです。
私のメインマシンi7-3820@4.75GHzの163cbを余裕で超えています。
さすがはHaswellコアの4.6GHzということでしょうか…。



HD GraphicsのOC
ついでに内蔵ビデオ機能のHD GraphicsもOCしてみました。

最初1800MHzに設定してベンチマークを掛けたところ速攻落ちたので色々調整してみた結果、私のG3258だと1600MHz位が限界のようです。
OCCT_GPU_001.jpg
とりあえずOCCT GPUテストを1時間してみました。
BIOS設定でiGPU電圧はアダプティブ調整でオフセットはAuto、Turbo boost電圧は1.07Vに設定しています。


ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
非力なHD Graphicsのため標準品質(デスクトップPC)に設定しています。

1100MHz(定格)
G3258_FF14Bench_001.jpg

1600MHz
G3258_FF14Bench_002.jpg
一応判定が上がっています。


PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0
簡易設定3で解像度は1280*720のフルスクリーン設定です。

1100MHz(定格)
G3258_PSO2_001.jpg

1600MHz
G3258_PSO2_002.jpg
1.5倍以上と結構大きく上がっていますが、絶対数値自体がかなり低めなのでもっと設定を落とすべきだったのかもしれません。



【やじうまPC Watch】HKEPC、Pentium G3258を90個集めてオーバークロック耐性を調査 - PC Watch
私の個体はVID 1.056Vで、上記の記事によると一番多い並品のようです。

P67やZ68の頃はBIOS設定で「Internal PLL Overvoltage」をEnabledにしているとスリープで失敗してたはずですが、今回のZ97-Aでは全く問題ありません。(20回連続スリープ・復帰のテストOK)
上記の4.7GHzと4.6GHz(常用設定)はどちらもEnabledで設定しています。

今回G3258を色々弄ってみましたが、前評判通り遊べるCPUです。
価格も7~8千円程度とお安く、HaswellのKシリーズではネックになっていた爆熱グリスバーガーも2コア2スレッドとAVX無効により殻割りしなくても問題無いレベルです。
私のようにOC好きな自作erには楽しめるCPUかと思います。

なお実験を終えたG3258+Z97-Aは、嫁用のサブマシン兼バックアップTV録画機として使用する予定です。


  

Pentium G3258・Z97-A

Pentium G3258+Z97-A+Mega Shadowの組み立て

とりあえず実験用の仮構成で各種動作チェックのため組み上げてみました。
CPUクーラーは先日まで嫁マシンで使用していたMega Shadowです。
i7-950@4.2GHzを冷やしきる事は出来ませんでしたが、2コアHT無しのこのCPUならいけるはず…。

Z97-A_011.jpg
LGAソケットのピンを折らないように注意しながらセットします。


Z97-A_012.jpg
リテンションのバックプレートを固定したところ、遊びが大きくガタガタしています。
マザーボード裏面を見るとこのようにバックプレートの足部分に遊びがあります。

ところがこれで正常です。
マニュアルには一切書いてありませんが、PROLIMATECHのFAQにそれらしい事が書いてあります。
(During installation my Prolimatech Megahalems~で始まる項目、Google翻訳で確認)
またCRYORIGの新型クーラーH5 UNIVERSALのページの下の方に動画説明があるのですが、この小さい動画集の上から3番目・右から2番目のInstalling the Backplate 02の動画でも分かります。
メーカーは違いますがまさに同じ状態になるのと、CRYORIGには元PROLIMATECHのメンバーも参加しているようなので設計的に似た感じになっているのでしょう。
まぁ正直英文字説明だけのPROLIMATECHより動画説明のCRYORIGの方が遙かに分かりやすいんですが、この辺がメーカーサポートの質の違いかもしれません。


Z97-A_013.jpg
Mega Shadowを搭載した状態です。
全部のネジを締め上げて設置すると、上記の遊び部分は板バネのように軽くしなり遊びは無くなる設計のようです。
これによりマザーボードの歪みは無くテンションを掛けられる素晴らしい仕組みなんですが、説明無しだとあの遊び部分は設計ミスではないかと焦るのでマニュアルにきちんと記載して欲しいものです。

この後余っているケースOWL-602WS-D(B)に組み込み、ビデオカードは内蔵を使い、HDDは転がっていたWD740ADFDを接続し電源投入しました。



・私のZ97-Aは初期BIOSが1008でしたが、当然何の問題も無くG3258が起動可能でした。
Devil's Canyonの4790K・4690Kも問題無いはずです。
ただこのZ97-Aには残念ながらUSB BIOS Flashback機能が搭載されていません。
そのため例えばBroadwell-Kが現在のBIOSで起動もしないCPUだった場合、他社マザーボードと同じように起動可能なHaswell系でBIOSアップデート後載せ替えしなくてはなりません。

UEFI内蔵のASUS EZ Flash 2 Utilityではバージョンダウンは出来ません
実験したところ、1204→1103と1205→1204は拒否されました。
もしかして可能な組み合わせはあるのかもしれませんが、期待しない方がいいでしょう。
なお例えば私のメインマシンのRampage IV Formulaでは上記USB BIOS Flashback機能を使えばどうにでも書き込めたんですが、このZ97-Aは非搭載のため過去のBIOSに戻すのは結構大変かもしれません。
一つ上のZ97-PROにはUSB BIOS Flashback機能が搭載されているため、廉価版として削られたんでしょう。
個人的には使うかどうか分からないSATA Expressポート等を削って代わりにUSB BIOS Flashback機能が搭載されていた方がよかったかなという感じです。

・Windows 7をインストールしてみましたが、基本的にはASUSのZ97-Aダウンロードページから落としてきたドライバで問題ありません。
普通にインストールしていくと最後にハードウェアID「PNP0A0A」のデバイスがドライバ無しで残ってしまうかもしれませんが、これはZ97-Aダウンロードページのユーティリティ枠にある「ASUS Probe II Sense Driver」をインストールすればOKです。



前回マザーボードを購入したのは2012年6月のP8Z68-V PRO/GEN3だったので2年ちょいぶりの新品マザーボードです。
この2年でUEFI BIOS Utilityは劇的に進化していました。
解像度が上がった事により漢字も自然なフォントになり、また設定項目も見知らぬ物が増えまくっているので自作を始めてから初めて日本語表記にしてみました。

Z97-A_UEFI_001.jpg
初期画面のいわゆる簡易モード、EZ Modeの画面です。
凝った設定をしないのならここだけで完結出来るように作られています。


Z97-A_UEFI_002.jpg
Advanced Modeでは今までと同じ様な感覚で設定出来ます。
なおこのiGPUクロックの設定ですが、ここでの数値は倍率で、基本周波数は50MHzです。
つまりこの画面の状態だと50*32=1600MHzという事です。
P8Z68-V PRO/GEN3では結局内蔵ビデオは使わなくなっていたため、すっかり忘れていて最初戸惑いました。


Z97-A_UEFI_003.jpg
このZ97-Aを弄っていて一番解せないのはこの項目CPU Input Voltage(VCCIN)です。
ご覧のように1.9V指定をしても大体1.69V~1.79Vの間を起動の度に変化しながらキープします。
試しに1.98V設定でも同じでした。
私のZ97-Aの個体不良なのか、Z97-A全体の不具合なのか、BIOSのバグなのか、それとも電源との相性なのか…。
この項目はG3258程度であればあまり関係無いのですが、Devil's Canyonでは(多分Broadwell-Kでも)OC時に重要な項目なのでちょっと気になります。
もしZ97-Aをお持ちの方がいらっしゃったら情報をいただけると助かります。


Z97-A_UEFI_004.jpg
Sandy Bridge世代では無かった項目でなかなか面白いと思います。
UEFI時(Windows起動処理中もかも?)のCPUクロックが選択出来ます。
このSSのように非ターボだとG3258の定格クロック3.2GHz、省電力だと800MHz、ターボにするとOC設定時の最高クロックになります。
なお省電力の800MHzにしてみたところ、UEFI画面でも結構もたる感じ・つまり遅さを感じられたので、よほど特殊な事情が無い限り非ターボかターボをお勧めしておきます。


Z97-A_UEFI_006.jpg
ASUS Z97マザーボードを購入した決め手の一つ、UEFIでの詳細ファンコントロールですが、まず最初にこの一番上の「Qfan Tuning」を実行します。
UEFIが勝手に接続されているファンの最低回転数を調べて記憶してくれます。


Z97-A_UEFI_005.jpg
F6を押すとこの画面が出てきてGUIで設定出来ます。


Z97-A_UEFI_007.jpg
従来のようにCUIで設定する事ももちろん可能です。


Z97-A_UEFI_008.jpg
この古いケースOWL-602WS-D(B)はもう軽く10年以上前のケースで、ケースファンは8cmファンしか使用出来ません。
しかもその当時私は騒音無視の冷却命でファンを装備していたため、8cmファン4つがフル回転すると「ビュィーン」といったとても今では耐えられない騒音をまき散らしてくれます。
前に実験機としてP5Eを載せていた時は最小のSilentモードにしても結構五月蠅かったのですが(約2,000rpm)、このZ97-Aではかなり自由に制御出来るため4つとも基本40%(約1,400~1,600rpm)に設定してみました。
ここまで落とすとあの五月蠅かった8cmファンも全く苦にならない音量になり、かといって例えばフロントファンから風を受けている10,000rpmのHDD WD740ADFDも36℃と全く問題無い温度に抑えられているので弱すぎるという事も無さそうです。
Windows上のアプリFan Xpert 3を使えば更に細かい設定が可能なようですが、ASUS AI Suiteをインストールしていい思い出はないので今回も止めておきます。
なおケースファンの最小値は手入力では確か60%から落とせなかったのですが、上記のQfan Tuningを実行すると最小が28%などに設定され、それより高い数値は自由に手入力で設定出来るようになります。
ちなみに一番下の項目、「Allow Fan Stop」をEnabledにすると個別に停止させる事も可能です。
Z97-AではCPU用2個・ケース用4個までは別売りのファンコントローラーは不要と言える出来です。


  

Pentium G3258・Z97-A

Pentium 20周年

Intelから初代Pentiumが発売されてから20年を超えたようです。
調べてみると正確には1993年5月から出荷が始まったらしいので、もう21年経っていたんですね。

Pentium_SX957.jpg
Pentium 90MHzです。
昔使っていたPC-9821Anに搭載されていたブツです。
確かAnに標準搭載されていたPentiumは当時話題になったバグ入りPentiumで、NECのサービスセンターで交換してもらった記憶があります。
これは交換済みのバグ無しPentiumです。


Pentium_SK098.jpg
これはPentium 133MHzです。
上記90MHzと交換しAnを120MHzで使っていた…はずです。

遠く離れた実家に置いてきてしまったAnには最後にWinChip2を載せていたため、この2つのCPUが工具箱の隅に眠っていました。
ちなみに初自作でPentium MMXの166MHz(SL27H、3.5倍設定が可能な一品)も使っていましたが、すでに処分してしまっているため手元にはありません。



そして約20年の時を経た現代のPentium G3258(Pentium 20th Anniversary Edition)です。
Pentium_G3258_001.jpg
Sandy Bridge以降はBase Clock変更によるOCは事実上不可能になり、1万円を切るような低価格CPUではOCが出来なくなっていましたが、久しぶりに出たOC可能な低価格CPUです。


Pentium_G3258_002.jpg
ロットは3418B983、Made in Costa Ricaです。
今のところG3258ではMade in Costa Ricaしか聞いた事がないんですが、Malaysia物は無いんでしょうかね?。


Pentium_G3258_003.jpg
全内容物です。
付属クーラーは裏返しで写真を撮るべきだったかもしれません。
銅芯入りでこのクラスにしては豪華な物ですが、まぁ私は使う予定はありません。



Z97-A_001.jpg
マザーボードはASUSのZ97-Aです。

・使い慣れたASUS
・OCの安定性を考えフェーズ数が多めのマザーとなるとZ87かZ97
・うちにはまだPCIカードが多数あるので、PCIが付いているマザーの方が汎用性が上がる
・最終的にZ87-PLUSとZ97-Aの2択に絞った
・Z87-PLUSは旧製品だがなかなか特価に出会えずZ97-Aと大きな値段差がない
・Z97-AだとBroadwell-K対応予定であり、M.2やSATA Expressにも対応している
・ASUSの9シリーズマザーのUEFIでの高性能ファンコントロール機能を使ってみたい
という感じでZ97-Aを選択しました。


Z97-A_002.jpg
箱裏面です。
相変わらず海外では3年保証なのに日本だと1年保証なんですよね…。


Z97-A_003.jpg
全付属品です。
廉価版クラスなのでかなり質素です。


Z97-A_004.jpg
マザー本体です。
廉価版クラスにしては割とまともな感じで、敢えて言えばCPUソケット周りのヒートシンクがネジ留めでは無くプラ留め具なのが少々残念なくらいです。


Z97-A_005.jpg
電源部はASUS DIGI+ VRMの8フェーズです。
すぐそばにM.2ソケットも見えています。


Z97-A_006.jpg
廉価版なのにSATA Expressポートを装備しています。


Z97-A_007.jpg
Realtekのオーディオチップがシールドに包まれデジタル/アナログ分離基板になっていますが、これは今まではR.O.G.のみの作りでした。
さらにニチコンのオーディオ用コンデンサを積んでいるなど、以前とは比べものにならないくらい力が入っています。


Z97-A_008.jpg
安心のIntel LANチップです。
これも最低でもこのクラスを選んでいる理由です。


Z97-A_009.jpg
この末尾で分かりますが、購入した個体の初期BIOSは1008でした。


Z97-A_010.jpg
PCH用のヒートシンクには傷防止用の保護シートが貼ってあるので、稼働前に剥がしましょう。
張ったままだと放熱出来ずに最悪ハングアップ等を引き起こす可能性があります。
なお正直に言うと、妙に綺麗に貼ってあるため最初ぱっと見では気が付きませんでした。
気を付けた方がいいです。



KHX1600C9D3LK2_003.jpg
メモリはまたKingston HyperX Genesis LoVoのKHX1600C9D3LK2/8GXにしました。
KingstonはSSDでやらかしたため若干の不安はありますが、
・以前購入した同じ製品はP8Z68-V PRO/GEN3で2年以上問題無く使えている
・低電圧メモリは省電力にはあまり効果が無いとの話もあるが間違いなく低発熱なので色々楽
・DDR3-1600のCL9であり低電圧メモリの中では高速な製品
・あとで2台分合わせて4枚挿しにする事があるかもしれないので、同じ電圧・クロック・レイテンシのメモリがあると楽
という感じでの選択です。


  
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