GV-N670OC-2GD
GV-N670OC-2GDとN480GTX LightningのOCベンチ比較+消費電力
定格でのベンチは他でもありそうなので、OC状態でどのくらい行くのか測ってみました。
比較として常用OC状態のN480GTX Lightningでの結果と、両方の消費電力も書いてみます。
まぁ消費電力はワットモニター(TAP-TST8)
でピークを目視確認という方法なので、参考程度という事で。
後、プラットフォームがLGA2011で更にi7-3820を好き放題OCしているので、根本的に消費電力は高めです。
一般的なLGA1155環境よりアイドルで50W前後、高負荷時は更に割り増しで食っていると考えて下さい。
測定環境はここのメインマシンで、ビデオカードのみ入れ替えで行いました。
i7-3820は4.75GHz設定です。
N480GTX Lightningはコア810MHz、メモリ2004MHz(データレート4008MHz)の設定です。
GV-N670OC-2GDはコア+100MHz(ブーストクロック最高1275MHz)、メモリ+600MHz(データレート7204MHz)の設定です。
ドライバはどちらも306.23です。
アイドル時
まずはアイドル状態での消費電力です。
・N480GTX Lightning :155W
・GV-N670OC-2GD :150W
予想外に差が少なかったですが、GV-N670OC-2GDのアイドルが高い訳ではなく私のN480GTX Lightningのアイドルが特別低いだけです。
以前測ったデータによると、BIOS改造でのアイドル時低電圧化+APSオンにより吊しの状態から11W下げれています。
GTX670は未だにBIOSエディターが存在しないので、現状では下げる事が出来ません。
それでも吊しの状態で5W低いのは立派だと思います。
3DMark06
N480GTX Lightning : 447W

GV-N670OC-2GD : 404W

異様に差が少ないですが、実行中にAfterburnerのOSDを見ていれば答えが分かります。
元々N480GTX Lightningでも99%負荷にはならないんですが、GV-N670OC-2GDでは更に酷く殆どの場面で50%程度しか負荷が掛かっていません。
これがCPUのシングルスレッドパワー不足なのか、それともNVIDIAの最近のチップの仕様なのかは分かりませんが、この空回り状態ではスコアが伸びる訳がありません。
とりあえずGTX670は3DMark06は苦手のようです。
3DMark11
N480GTX Lightning : 462W

NVIDIA GeForce GTX 480 video card benchmark result - Intel Core i7-3820 Processor,ASUSTeK COMPUTER INC. RAMPAGE IV FORMULA score: P6726 3DMarks
GV-N670OC-2GD : 422W

NVIDIA GeForce GTX 670 video card benchmark result - Intel Core i7-3820 Processor,ASUSTeK COMPUTER INC. RAMPAGE IV FORMULA score: P10440 3DMarks
DirectX 11用のこのベンチでは大幅に伸びました。
GPU負荷率を見ていてもどちらのカードも殆ど99%付近なので、このベンチでは両者とも全力を出せているんじゃないかと思います。
FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK
Lowを測ってもCPUベンチにしかならないので、Highのみです。
フルスクリーン化はしていない状態です。
N480GTX Lightning : 487W

GV-N670OC-2GD : 437W

DirectX 9のベンチマークですが、3DMark06と違いしっかり負荷が掛かるので差が付いています。
PHANTASY STAR ONLINE2 CHARACTER CREATOR BENCHMARK
PSO2CC付属ベンチマークです。
簡易設定5、ウィンドウモードで解像度フルHDで計測しています。
N480GTX Lightning : 473W

GV-N670OC-2GD : 414W

FF14ベンチと同じく、DirectX 9用にしては負荷がしっかり掛かり大幅に伸びています。
これでゲームとして面白かったら、ドライバからの強制AAで綺麗な画面で楽しめたんですが…。
CINEBENCH 11.5 OpenGL
N480GTX Lightning : 362W
GV-N670OC-2GD : 262W

僅差でGV-N670OC-2GDが勝ちましたが、定格同士だと怪しいかもしれません。
GTX670はOpenGLは苦手なんでしょうか。
TMPGEnc Video Mastering Works 5
エンコーダーではなくフィルター系だけですが、CUDAを使っているので差が出るか確認してみました。
24fps化と高精度映像ノイズ除去を使用しています。
2つとも24分くらいのファイルです。
TVMW5はバージョン5.2.4.68です。
N480GTX Lightning : 449W

GV-N670OC-2GD : 373W

KeplerはCUDA的にはFermiより劣ると聞いていたので時間的に遅くなるかと思っていましたが、OCしている為かなんとかGTX480よりは早くなりました。
尚、このエンコ中の消費電力は開始後5分程度の間での最高消費電力です。
さすがに1時間も見つめ続けるのは無理なので…。
全体的に、3Dで負荷がしっかり掛かる場合はDirectX 9も11もGTX670の圧勝です。
しかしOpenGLやCUDAなどで、定格同士だとGTX480に負けるんじゃないかと思われる部分もあります。
消費電力的には、当たり前ですが全てGTX670の方が低くなっています。
ただ3D系だと40~60W程度しか下がっていないので、購入前の予想より差は少ない感じです。
まぁOCしているからかもしれませんが、N480GTX LightningもOC状態で測定しているので、OCCT GPUテストでもしない限り致命的な電力差は付かないようにも感じます。
GTX480の中でも特に大電力対応のLightningをOC常用で1年半使ってきましたが、1枚挿しなら750W電源でi7-950@4.2GHzと共存させても全く問題も出なかったので一部の人間が騒ぎすぎただけでしょう。
電力大食らいより、HD5870でのドライバの出来の方が遙かにストレス溜まりましたからね。
とりあえず現在のKeplerはゲームに振ってある為、3D性能と省電力性は優秀です。
細いメモリバスは心配でしたが、手持ちの液晶的にどうせWUXGAまでしか使えないので特に問題無いようです。
比較として常用OC状態のN480GTX Lightningでの結果と、両方の消費電力も書いてみます。
まぁ消費電力はワットモニター(TAP-TST8)
後、プラットフォームがLGA2011で更にi7-3820を好き放題OCしているので、根本的に消費電力は高めです。
一般的なLGA1155環境よりアイドルで50W前後、高負荷時は更に割り増しで食っていると考えて下さい。
測定環境はここのメインマシンで、ビデオカードのみ入れ替えで行いました。
i7-3820は4.75GHz設定です。
N480GTX Lightningはコア810MHz、メモリ2004MHz(データレート4008MHz)の設定です。
GV-N670OC-2GDはコア+100MHz(ブーストクロック最高1275MHz)、メモリ+600MHz(データレート7204MHz)の設定です。
ドライバはどちらも306.23です。
アイドル時
まずはアイドル状態での消費電力です。
・N480GTX Lightning :155W
・GV-N670OC-2GD :150W
予想外に差が少なかったですが、GV-N670OC-2GDのアイドルが高い訳ではなく私のN480GTX Lightningのアイドルが特別低いだけです。
以前測ったデータによると、BIOS改造でのアイドル時低電圧化+APSオンにより吊しの状態から11W下げれています。
GTX670は未だにBIOSエディターが存在しないので、現状では下げる事が出来ません。
それでも吊しの状態で5W低いのは立派だと思います。
3DMark06
N480GTX Lightning : 447W

GV-N670OC-2GD : 404W

異様に差が少ないですが、実行中にAfterburnerのOSDを見ていれば答えが分かります。
元々N480GTX Lightningでも99%負荷にはならないんですが、GV-N670OC-2GDでは更に酷く殆どの場面で50%程度しか負荷が掛かっていません。
これがCPUのシングルスレッドパワー不足なのか、それともNVIDIAの最近のチップの仕様なのかは分かりませんが、この空回り状態ではスコアが伸びる訳がありません。
とりあえずGTX670は3DMark06は苦手のようです。
3DMark11
N480GTX Lightning : 462W

NVIDIA GeForce GTX 480 video card benchmark result - Intel Core i7-3820 Processor,ASUSTeK COMPUTER INC. RAMPAGE IV FORMULA score: P6726 3DMarks
GV-N670OC-2GD : 422W

NVIDIA GeForce GTX 670 video card benchmark result - Intel Core i7-3820 Processor,ASUSTeK COMPUTER INC. RAMPAGE IV FORMULA score: P10440 3DMarks
DirectX 11用のこのベンチでは大幅に伸びました。
GPU負荷率を見ていてもどちらのカードも殆ど99%付近なので、このベンチでは両者とも全力を出せているんじゃないかと思います。
FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK
Lowを測ってもCPUベンチにしかならないので、Highのみです。
フルスクリーン化はしていない状態です。
N480GTX Lightning : 487W

GV-N670OC-2GD : 437W

DirectX 9のベンチマークですが、3DMark06と違いしっかり負荷が掛かるので差が付いています。
PHANTASY STAR ONLINE2 CHARACTER CREATOR BENCHMARK
PSO2CC付属ベンチマークです。
簡易設定5、ウィンドウモードで解像度フルHDで計測しています。
N480GTX Lightning : 473W

GV-N670OC-2GD : 414W

FF14ベンチと同じく、DirectX 9用にしては負荷がしっかり掛かり大幅に伸びています。
これでゲームとして面白かったら、ドライバからの強制AAで綺麗な画面で楽しめたんですが…。
CINEBENCH 11.5 OpenGL
N480GTX Lightning : 362W
GV-N670OC-2GD : 262W

僅差でGV-N670OC-2GDが勝ちましたが、定格同士だと怪しいかもしれません。
GTX670はOpenGLは苦手なんでしょうか。
TMPGEnc Video Mastering Works 5
エンコーダーではなくフィルター系だけですが、CUDAを使っているので差が出るか確認してみました。
24fps化と高精度映像ノイズ除去を使用しています。
2つとも24分くらいのファイルです。
TVMW5はバージョン5.2.4.68です。
N480GTX Lightning : 449W

GV-N670OC-2GD : 373W

KeplerはCUDA的にはFermiより劣ると聞いていたので時間的に遅くなるかと思っていましたが、OCしている為かなんとかGTX480よりは早くなりました。
尚、このエンコ中の消費電力は開始後5分程度の間での最高消費電力です。
さすがに1時間も見つめ続けるのは無理なので…。
全体的に、3Dで負荷がしっかり掛かる場合はDirectX 9も11もGTX670の圧勝です。
しかしOpenGLやCUDAなどで、定格同士だとGTX480に負けるんじゃないかと思われる部分もあります。
消費電力的には、当たり前ですが全てGTX670の方が低くなっています。
ただ3D系だと40~60W程度しか下がっていないので、購入前の予想より差は少ない感じです。
まぁOCしているからかもしれませんが、N480GTX LightningもOC状態で測定しているので、OCCT GPUテストでもしない限り致命的な電力差は付かないようにも感じます。
GTX480の中でも特に大電力対応のLightningをOC常用で1年半使ってきましたが、1枚挿しなら750W電源でi7-950@4.2GHzと共存させても全く問題も出なかったので一部の人間が騒ぎすぎただけでしょう。
電力大食らいより、HD5870でのドライバの出来の方が遙かにストレス溜まりましたからね。
とりあえず現在のKeplerはゲームに振ってある為、3D性能と省電力性は優秀です。
細いメモリバスは心配でしたが、手持ちの液晶的にどうせWUXGAまでしか使えないので特に問題無いようです。
GTX660 TI-DC2-2GD5
何故かGTX660 TI-DC2-2GD5購入

先日買い物ついでに地元のPCパーツショップを覗いていた時に、中古コーナーで見つけたASUSのGTX660 TI-DC2-2GD5です。
普通ならGTX670以上しか候補にしませんし、そもそも自分用のGTX670は先日購入したばかりです。
最初はなにげなく「出てから1ヶ月ちょいのASUSのカードか…」という感じで流し見だったんですが、値段を見て目が止まりました。
2万を楽に切る金額だったのです。
たいして使われてもいないはずのカードがいきなり新品の約6割の金額だったので、嫁マシン用として捕獲してしまいました。
後で冷静に考えてみると、どうもこれGTX660の値段と間違って付けたんじゃないかという気がしています。

箱裏面です。
右下に書いてありますが、これ海外で新品で購入すると3年保障なんじゃないでしょうか。
保障にしても金額にしても、日本では何故かビデオカードだけが異常なボッタクリ状態なんですよね。

カード表面です。
DC2のファンカバー部はGIGABYTEのWINDFORCE 3Xのと違って艶消しです。
分解写真を見たい方はtechPowerUp!のレビューを参照して下さい。
レビューページのはDC2 TOPのですが、ハード的な違いはありません。

カード裏面です。
基板は艶消し黒のASUSオリジナル基板で、見た目も格好良いです。
上位GPUのDC2シリーズと違ってバックプレートは装備されていません。
個人的に気になるのはやっぱりこの剥き出しのメモリですね…。

カード表面側でもメモリにヒートシンクは付いていないので、このように確認出来たりします。
GK106なGTX660のレビューではSamsungメモリしか見た事がないんですが、このGTX660 TiはGK104らしくHYNIXのビデオメモリが使われています。

ASUS DC2シリーズ定番の電源コントローラーチップ DIGI+です。

2つの6ピン補助電源部は、接続時LEDが光ります。
ちなみに普通と爪の位置が反対だったりします。
いきなり中古として売られたというのはなにか問題でもあったのかなと思いましたが、普通に動きました。
最初の持ち主が何故売ったのか興味をそそられますが、知る由もありません。
なんにせよ、殆どの場合で480Lightningを超えてしまうカードが安価で入手出来たのでラッキーでした。
GTX660 TI-DC2-2GD5
GTX660 TI-DC2-2GD5を弄ってみる
自分用のビデオカードではないのに色々弄ってしまいました。
なお嫁マシンは私の前環境であるi7-950+Rampage III Formulaなので、PCI-E 3.0動作は試せません。
まずは標準状態での動きを見てみました。

ベースクロック915MHz、ブーストクロック980MHzというGTX660Tiの標準クロック仕様です。

試しにASUS用のGPUツール「GPU Tweak」を起動させてみたところ、製品名を認識しました。
軽く触ってみた感じでは、Afterburnerとそんなに変わらない程度に作り込んであります。
ただ、ファンの速度調整が階段状にしか速度変化させられない(Afterburnerはスロープ状)、モニタリングのガジェットが存在しない、という点でやはりまだAfterburnerには敵わない感じです。
ちなみに電圧制御ですが、上記SSを見ての通りMin.GPU Voltageのオフセット設定です。
Maxを設定出来ないと(現状の自動最大電圧1.175Vに追加出来ないと)まるで意味がないんですが…。
どうもKeplerはNVIDIAが昇圧を制限してるのかな、という印象があります。
自分で確認出来た訳ではないですが、MSIのN680GTX LightningやGALAXYのGF PGTX680-SOC/2GD5 WHITEなど一部のGTX680 OC版だけ1.175Vを超える電圧まで上がるようなので、なんか嫌らしい大人の事情があるようにも感じます。

3Dベンチを動かしてクロックの動きを見ると、最大ブースト時1071MHzまで上昇するようです。

BIOS制御のファンは69℃時39%(この後69℃のまま40%に上昇)のようです。
非常に静かで、正直他のケースファンやらCPUファンのせいで全く音が分からないレベルです。
DC2 TOPへ改造
ぶっちゃけハード的な違いはないので、GTX660 TI-DC2T-2GD5用のBIOSに入れ替えれば完了です。
NVFLASHのオプションを色々使った事がある人なら、全く悩む部分はありません。

ベースクロックが1059MHz、ブーストクロックが1137MHzになります。

GPU Tweakでの認識が「GTX660 TI-DC2 TOP」になります。

最大ブースト時1215MHzまで上昇します。

ファンの制御は標準クロックのGTX660 TI-DC2-2GD5と変わっていない感じです。
つまりクロックが高い分、DC2 TOP仕様の方が短時間で70℃の壁を突破してしまいます。
標準のDC2とはファン制御も最大電圧も変わる訳ではなく、単にクロック数値だけの違いにも感じます。
BIOS入れ替えがよく分からないなら、Afterburner等のツールでCore Clockオフセットを+144にすればベースクロックと最大ブーストクロックは同じになります。
ただし標準クロックより大幅にアップされる為、クロック耐性が悪い個体だと不具合が続出すると思います。
DC2 TOPの製品としての最大の売りは、このクロックを保障する、という事でしょう。
TOP仕様を更にOC
安定して各種ベンチマークが通るのはこの辺のクロックまでといった感じです

コアは+39の最大ブースト1254MHz、メモリは+600の7204MHzです。
私のGV-N670OC-2GDと比べると、コア・メモリ共に耐性が低いようです。
コアはASUSのDC2シリーズという事でもうちょっと伸びるかと予想していましたが、フェーズが多ければいいという訳でも無さそうで、単純にGPUチップの個体差の問題かもしれません。
メモリはヒートシンクがついておらず、裏面のメモリなど風すら当たらないような状況なので、現状でもある意味立派なクロックでしょう。
メモリチップ全部を冷却しているGV-N670OC-2GDより伸びたら逆にビックリします。
嫁マシンでギリギリまで性能を上げる必要も無いので、常用クロックはDC2 TOPの標準クロックにしました。
ファンの動作について
ファンの動作音をどう感じるかは、環境や個人差によって大きく異なるのであくまで主観的な意見です。
まず10%刻みでAfterburnerで弄ってみました。
・~60%(2220rpm) : 他のファンの音に紛れて聞こえません。
・70%(2610rpm) : 僅かに低い感じの音が聞こえる位です。
・80%(2910rpm) : ようやく普通にファンの音が聞こえてくる感じです。個人的にはこの程度であれば不快な感じはしません。
・90%(3120rpm) : それなりに音量が上がってきますが、音質が低音系なのでさほど不快感はありません。
・100%~(3390rpm) : 音量がかなり上がり、中音が混じってくるため五月蠅く感じます。
正直このDC2クーラーは非常に静かだと思いますが、その分風力が弱く冷えがいまいちな気もします。
私の感想ではフルロード時は80%まで上げても不快感は無さそうなので、Afterburnerなどでファン制御プロファイルを作って冷却を強化した方がいいかもしれません。
起動時にも特に回転数は上がらないので、BIOS時もWindows起動処理中も静かです。
思わぬお買い得品で入手出来たGTX660 TI-DC2-2GD5ですが、TOP化など前から試してみたかった実験を試す事が出来て満足です。
また噂に聞いてたDC2クーラーの静かさも体験でき、自分用のカードではないですがいい買い物が出来たようです。
後はKepler BIOS Editorのような物が出てくるのを祈るばかりです。
なお嫁マシンは私の前環境であるi7-950+Rampage III Formulaなので、PCI-E 3.0動作は試せません。
まずは標準状態での動きを見てみました。

ベースクロック915MHz、ブーストクロック980MHzというGTX660Tiの標準クロック仕様です。

試しにASUS用のGPUツール「GPU Tweak」を起動させてみたところ、製品名を認識しました。
軽く触ってみた感じでは、Afterburnerとそんなに変わらない程度に作り込んであります。
ただ、ファンの速度調整が階段状にしか速度変化させられない(Afterburnerはスロープ状)、モニタリングのガジェットが存在しない、という点でやはりまだAfterburnerには敵わない感じです。
ちなみに電圧制御ですが、上記SSを見ての通りMin.GPU Voltageのオフセット設定です。
Maxを設定出来ないと(現状の自動最大電圧1.175Vに追加出来ないと)まるで意味がないんですが…。
どうもKeplerはNVIDIAが昇圧を制限してるのかな、という印象があります。
自分で確認出来た訳ではないですが、MSIのN680GTX LightningやGALAXYのGF PGTX680-SOC/2GD5 WHITEなど一部のGTX680 OC版だけ1.175Vを超える電圧まで上がるようなので、なんか嫌らしい大人の事情があるようにも感じます。

3Dベンチを動かしてクロックの動きを見ると、最大ブースト時1071MHzまで上昇するようです。

BIOS制御のファンは69℃時39%(この後69℃のまま40%に上昇)のようです。
非常に静かで、正直他のケースファンやらCPUファンのせいで全く音が分からないレベルです。
DC2 TOPへ改造
ぶっちゃけハード的な違いはないので、GTX660 TI-DC2T-2GD5用のBIOSに入れ替えれば完了です。
NVFLASHのオプションを色々使った事がある人なら、全く悩む部分はありません。

ベースクロックが1059MHz、ブーストクロックが1137MHzになります。

GPU Tweakでの認識が「GTX660 TI-DC2 TOP」になります。

最大ブースト時1215MHzまで上昇します。

ファンの制御は標準クロックのGTX660 TI-DC2-2GD5と変わっていない感じです。
つまりクロックが高い分、DC2 TOP仕様の方が短時間で70℃の壁を突破してしまいます。
標準のDC2とはファン制御も最大電圧も変わる訳ではなく、単にクロック数値だけの違いにも感じます。
BIOS入れ替えがよく分からないなら、Afterburner等のツールでCore Clockオフセットを+144にすればベースクロックと最大ブーストクロックは同じになります。
ただし標準クロックより大幅にアップされる為、クロック耐性が悪い個体だと不具合が続出すると思います。
DC2 TOPの製品としての最大の売りは、このクロックを保障する、という事でしょう。
TOP仕様を更にOC
安定して各種ベンチマークが通るのはこの辺のクロックまでといった感じです

コアは+39の最大ブースト1254MHz、メモリは+600の7204MHzです。
私のGV-N670OC-2GDと比べると、コア・メモリ共に耐性が低いようです。
コアはASUSのDC2シリーズという事でもうちょっと伸びるかと予想していましたが、フェーズが多ければいいという訳でも無さそうで、単純にGPUチップの個体差の問題かもしれません。
メモリはヒートシンクがついておらず、裏面のメモリなど風すら当たらないような状況なので、現状でもある意味立派なクロックでしょう。
メモリチップ全部を冷却しているGV-N670OC-2GDより伸びたら逆にビックリします。
嫁マシンでギリギリまで性能を上げる必要も無いので、常用クロックはDC2 TOPの標準クロックにしました。
ファンの動作について
ファンの動作音をどう感じるかは、環境や個人差によって大きく異なるのであくまで主観的な意見です。
まず10%刻みでAfterburnerで弄ってみました。
・~60%(2220rpm) : 他のファンの音に紛れて聞こえません。
・70%(2610rpm) : 僅かに低い感じの音が聞こえる位です。
・80%(2910rpm) : ようやく普通にファンの音が聞こえてくる感じです。個人的にはこの程度であれば不快な感じはしません。
・90%(3120rpm) : それなりに音量が上がってきますが、音質が低音系なのでさほど不快感はありません。
・100%~(3390rpm) : 音量がかなり上がり、中音が混じってくるため五月蠅く感じます。
正直このDC2クーラーは非常に静かだと思いますが、その分風力が弱く冷えがいまいちな気もします。
私の感想ではフルロード時は80%まで上げても不快感は無さそうなので、Afterburnerなどでファン制御プロファイルを作って冷却を強化した方がいいかもしれません。
起動時にも特に回転数は上がらないので、BIOS時もWindows起動処理中も静かです。
思わぬお買い得品で入手出来たGTX660 TI-DC2-2GD5ですが、TOP化など前から試してみたかった実験を試す事が出来て満足です。
また噂に聞いてたDC2クーラーの静かさも体験でき、自分用のカードではないですがいい買い物が出来たようです。
後はKepler BIOS Editorのような物が出てくるのを祈るばかりです。