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その他PCハードウェア

Vengeance Series C70 その2

前回からちょっと時間を空けてしまいましたが、今回は実際組んでみた感じを書いてみます。
なおこのC70はミニタリー風なためか外人には人気があるようで、画像でググると本格水冷やら本体へのペイントやらアクリル窓を密閉式にしたものやら凝った改造マシンが色々引っかかりますが、私は資金も無く面倒くさがりでもあるので超チープな工作で仕上げています。



C70_024.jpg
ほぼ組み上がった状態です。
CoolerMasterの4-in-3 Device Moduleは3つ目のフロントファンを付けるためだけの目的で取り付けています。
折角なのでフロントくらいはLEDファンにしようと思ったのですが、一度に3個も購入しなければならなかったため格安のサイズ AKA-KAZEにしてみました。
そこはかとなくチープ感漂うファンですが、同時に3個使用していてもAmazonで約1名に酷評されているような不良は2週間程使った現在もありません。
普通の1,200rpm LEDファンです。
軸音は耳を近づけると微かに聞こえる個体がありましたが、実際に運用してみると特に気にはならないレベルです。



C70_025.jpg
組み込んだ中身です。
5インチベイの4-in-3 Device Moduleですが、実は2段目と3段目がフロント側の支えにつっかえて入りきらなかったため支えをペンチで強引に開いて入れています。
長さ275mmのGV-N670OC-2GDも余裕で収まっています。
Corsair本家のC70ページによると最大ビデオカード長は公称320mmです。
電源AX850の4+4ピン12V電源モジュラーケーブルは仕様表によると約60cmのようですが、延長ケーブル無しで裏配線可能でした。



C70_026.jpg
トップ部のラジエター用の通気口は私の場合空冷のため使いません。
550Dのように蓋もなければダストフィルターさえも付いていないので、ほっとくとここから埃が大量に侵入しそうです。
排気ファンを付けるという手もありますが、基本的に正圧ケースに仕上げたかったので排気ファンを無闇に増やしたくもありません。
そこでSilverStoneの磁石付きダストフィルター FF142を購入してみました。
サイズを測ると分かるのですが、まるで専用パーツのようにトップ通気口とサイズが近いです。
そのためケース外側ではなく磁石付きを生かして内側に付ける事も可能です。
これでトップ通気口の全ての穴をカバーしてくれるので、上から内部に入る埃を大幅に抑えてくれそうです。



C70_027.jpg
例によってCorsairケースなのでスピーカーが付いていません。
私の場合は国民機起動音発生装置 PiPoを鳴らすためにもスピーカーは必須なので、廃棄候補のケースから引っぺがして設置しています。



C70_028.jpg
気休めかもしれませんが、I/O部のヘッドホンケーブルにフェライトコアを付けました。
ATH-CKS90には抵抗ケーブルをかませて感度を下げている事もあり、とりあえずは全くノイズは聞こえない状態です。
ただし私の個体ではヘッドホンジャックがキツく、挿す時ケース毎揺れるくらい挿しにくい状態です。



C70_029.jpg
C70のファン取り付け穴は殆ど防振用のゴムが付いていますが、このフロント部分には付いていないため100均で購入したスポンジシートを小さく切って貼ってみました。
見た目はかなりチープですが、まぁ普段隠れる部分なので機能を果たせばよしとします。



C70_030.jpg
今回の一番チープな工作がこのHDDアクセスランプの赤化です。
550Dでは外側ランプ窓とLEDの間に赤セロファンを挟む事で赤化出来ましたが、このC70ではフロントパネルにランプ窓は付いてなく、穴が空いてるだけで直接I/O部のHDDランプが見える状態です。
I/O部の写真に映っているHDDランプを見ると白い半透明のカバーが被さっているように見えますが、I/O部をばらしてみるとこのHDDランプは一体型形成されていて間にセロファンを挟むなど無理です。
仕方が無いので赤セロファンを穴に貼る事で赤化しました。
外から直接セロファンが見えるため、緩いとシワが見えてよりチープになるのでピンと張った状態になるようにしています。



C70_031.jpg
左サイドパネルはこんな感じです。
下穴はビデオカード廃熱用に排気方向でファンを付け、上穴はほっておくと無駄な埃の侵入口になりかねないのでSilverStoneのダストフィルター FF143Bを取り付けています。
なおこのFF143Bは磁石付きですが、当然アクリル窓には付かないので両面テープで貼り付けています。
サイドパネルファンは14cmファンも装着可能ですが、大型の空冷CPUクーラーだと干渉するとの情報を見た事があるので12cmファンにしておきました。

一応補足説明しておくと、このようなサイドパネルのファンはメーカー標準だと全て吸気方向で取り付けられています。
ビデオカードが外排気のタイプ・一般的にはリファレンス系ですが、このタイプだと吸気で正解で私の過去の実験でも約4℃下がっていました(Leadtek GTX260で計測)。
逆にビデオカードが内排気タイプのオリジナルファン系の場合確かに吸気で温度は下がるのですが、ビデオカードが排気した熱がケースの排気ファン(リアかトップ)方向に押しやられるだけなので、CPUの温度が上がります
前のビデオカード N480GTX Lightningの時はCPU温度が4℃以上上がりました。
そこで排気方向に設置してみたところ、ビデオカードの温度は吸気方向設置より1℃上がってしまいましたが (当然ファンを付けないよりは下がっています) CPUの温度は全く上がらなくなったので、私の中では内排気系ビデオカードではサイドファンは排気方向と決まっています。
まぁ素人考えでも、発生した熱は最短距離でケース内から排除するのは理にかなってると思います。



C70_032.jpg
このC70のサイドパネルロックは実際触ってみると分かりますが、かなりキツイ感じでパチン!と閉まります。
そのため何も気にせず開け閉めしているとサイドパネルの塗装が剥げてしまうようです。
というか私の個体は始めから既に1ヵ所剥げかかっている場所がありました。
そこでゴムシートを貼って保護してみました。
ちなみに最初は上記フロントファン部に貼った100均のスポンジシートを貼ってみたんですが、一撃でペッタンコになるほどの衝撃だったので役に立たなさそうでした。



C70_033.jpg
サイドパネルのアクリル窓を留めるネジ穴ですが、1ヵ所を5mmほど鉄ヤスリで削りました。
何故こんなことをしたのかというと、CPUクーラーのR1 ULTIMATEと干渉したためです。
Corsair公式ではCPUクーラー高は最大170mmまでOKになっており、R1 ULTIMATEは168.3mmなので範囲内のはずですが、CorsairのCPUクーラー想定面積はそれほど大きくないようです。
そのためフロント側からリア側までもかなりの大きさを誇るR1 ULTIMATEでは干渉問題が出てしまいました。
幸いにも左サイドパネルにはアクリル窓があるため干渉部分を特定出来、このネジ止め部分と判明したため高さを削る事で対処しました。

数字上では範囲内なのに実際には干渉してしまうのは残念な限りですが、そもそもCorsair自体は簡易水冷クーラーしか発売していないため、大型空冷クーラーの大きさ自体を舐めてる…というか真面目に想定していないのでしょう。

ふと気になってサブマシンの550Dのサイドパネルも見てみましたが、サイドパネルに付いているファン穴を塞ぐ蓋をロックする機構が内側に16mm程飛び出ています
このため公称180mmまでのCPUクーラーがOKの550Dも、実際には結構制約があると思われます。
サブマシンで使用しているTRUE Black 120は高さが160.5mmなので問題はありませんでしたが、R1 ULTIMATEは干渉しそうな感じです。
ざっと見た感じ対処方法は、550Dのサイドパネルのファン穴蓋は外しっぱなしにし、ロック機構はネジ止めのようなのでこれを外す事により回避出来そうでした。



C70_034.jpg
サイドパネルのファンはこのようにマザーボードに付けた延長ケーブルに繋げるようにしています。
長さ的な問題ではなく、メンテナンス性改善のためです。
一度でもサイドパネルファンを使用した方には分かってもらえると思います。



C70_035.jpg
完成した状態です。
フロントファンのLEDはご覧の通り結構地味目なので若干部屋を暗くして撮っています。
メインスイッチの光り方は独特で、まぶしすぎるような事もなく気に入りました。
4-in-3 Device Moduleのせいで、まるでCoolerMasterのケースのように見えてしまうのがちょっと困りものですが…。


C70_036.jpg
左サイドパネルや内部にはLEDファンを使っていないので、かなり地味というか寂しい感じです。
普段使う時の場所に置くとこの左側は見えなくなるでどうでもいいと思っていましたが、いざこうやって見ると多少は光らせた方が良かったかなと思ったり思わなかったりなので、そのうちLEDファンにすることがあるかもしれません…。



このC70のいまいちな点は上記の対策写真説明で殆ど書いてしまいました。
逆に気に入った点は

・キャリングハンドルが最高
このケースを購入して良かったと思う半分はこのキャリングハンドルです。
そもそもPCケースはその重量や大きさの割に、移動のための持ちやすさという物が殆ど考えられていません。
床置きマシンの場合はこのキャリングハンドルが絶大な効果を発揮します。
上方の棚置きマシンだとあまり意味がないですけどね。

・左右ともワンタッチロックのサイドパネル
正確にはロックが2つずつなのでツータッチになるんでしょうか?。
とにかく横スライド式やいちいち背部でネジを締めないと駄目なパネルは要りません。
ちなみにうちでの廃棄候補筆頭にTQ-2000という10年以上前の大型ケースがありますが、横スライド式のこのケースでは、右サイドパネルを開けるのに足でケースのリア部を押さえ両手でサイドパネルを思いっきり引っ張る作業が必要になっています。
こんなメンテナンス性最悪な横スライド式ケースには二度と関わりたくありません。

個人的な想像ですが、多分現時点で最高のサイドパネル構造は同じCorsairの760T・730Tのスイングアウト機構だと思っています。

・予想より剛性感のある作り
最初に箱から取り出した時「軽!」っとなったので(キャリングハンドルのせいで持ちやすかったのもありますが)、正直剛性感には不安もありましたが、実際組んでみると全く問題ありませんでした。
全パーツを組み込んだ後横倒しの状態で移動させたり起こしたりする時に、どこを掴んでも不安なたわみが出る事はありません。
数値で計れはしませんが、個人的には550Dより剛性感は高いと感じました。
穴だらけのケースの割に立派だと思います。
まぁ550Dも蓋がしてあるだけで実は結構穴だらけですが。

なお当然ながら前のケースBX-03B-B-B/WOPSよりは剛性自体はは落ちていると思われます。
重さも相当違うのでしょうがない事ですが、必要十分な剛性があるなら少しでも軽い方がいいのでC70の方が使い勝手は上です。

・色々余裕のある大きさ
代理店LinksのC70紹介ページではATXまでとなっていますが、Corsair公式のC70ページではE-ATXとなっており、ATXを超える大きさのマザー(ASUS R.O.G.のExtremeシリーズなど)を搭載可能です。
最大ビデオカード長は320mmになっていますが、HDDケージに装着されているファンを外すともっと余裕が出来ます。
今のところ私は使いませんが、トップ部に同社のH110も搭載可能な大型通風口が設置されています。
少々残念だったのは上記写真項目で書いた通り、CPUクーラーが170mmまでとなっているのに168.3mmのR1 ULTIMATEで干渉問題が出た事ですね。

まぁ前のケースBX-03B-B-B/WOPSがE-ATX対応の大型ケースだった事もありC70の大きさに感動という訳ではありませんが、似たような大きさで裏配線や下電源といった今時のケースになった事が重要です。



細かい不満点はありますが、殆どは対策を施せたのでC70の総合満足度は高いです。
BX-03B-B-B/WOPSに比べて全体重量が減り、キャリングハンドルが付いてる事もあり非常にメンテナンス性が上がりました。

5インチベイに多少強引に内蔵したCoolerMasterの4-in-3 Device Moduleによりフロント吸気ファン3つ状態にしていますが、当初の目的正圧ケースは成功しているようです。
10日ほど稼働後ファンフィルターを見てみるとフロント側だけうっすらと埃が付いていましたが、トップやサイドのフィルターには殆ど埃は付いていませんでした。

12cmファンは合計7個も設置していますが、適度な速度に調整する事でBX-03B-B-B/WOPS時代の12cm×2・9cm×4よりかなり静かになりました。

R1 ULTIMATEとの干渉は残念でしたが、Corsairが簡易水冷クーラーしか出していないので考慮しきれないんでしょう。
この問題はケースとクーラーのメーカーが違うとどうしても起きてしまう問題かもしれません。

総合的には優秀なこのVengeance C70ですが、見た目だけ重視のアクリル密閉式サイドパネルではないためか日本では終息間近な雰囲気が感じられます。
興味がある方は早めに決断した方がいいかもしれません。


NVIDIA Inspector

NVIDIA Inspector 1.9.7.3

NVIDIA Inspector020

NVIDIA Inspectorが1.9.7.3に更新されました。
旧バージョンからの自動更新、もしくは作者のページからzipファイルで落とせます。

約1年2ヶ月ぶりの更新です。
変更点は上記change.logの通りです。
最新ドライバに対するDriver Profile Settingsの更新がメインの変更点だと思われますが、見た目的にもインフォメーション画面での表示が一部変わりビデオカードの使用ビデオメモリメーカーが表示されるようになりました。
GPU-Zと同じ感じです。


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