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Seasonic SS-850KM3

庶民いじめの円安・増税により、私のような貧乏自作erには厳しい情勢が続いています。
そんな中、安定良質電源として名高いSeasonicのX-SERIESも実質的に大幅値上げになるようなので、予備的な意味もあり値上げ前に購入してみました。

Seasonic - 電源 - 株式会社オウルテック
XP2SシリーズとKM3SシリーズはそれぞれのS無しの後継と書かれていますが、まず間違いなく中身は同じで単なる値上げです。
発売当初は少なくとも各モデル1万円前後の値上げというとんでもない状況になるようです。

通常のX-SERIESには80 Plus PlatinumのXP2シリーズと80 Plus GoldのKM3シリーズがあり、それぞれ650W・750W・850Wがラインアップされています(厳密にはXP2シリーズは12V系が1A高く表記上10Wずつ高い型番) 。
うちで一番消費電力が高いのはi7-3820 OC+GTX670 SLIな私のメインマシンなので、それに合わせて850W物を選択しておけば大は小を兼ねるの理論で我が家の全マシンどれの電源が壊れても対応出来る事になります。
(1台1台最大消費電力を考えて容量を選べば消費電力的にほんの少し有利にはなりますが、汎用性を狭めるとパーツ変更時や故障時に色々制限されたりして結果高くつく事になりかねないので私は予算内での最大容量を選んでいます)
850WのXP2とKM3とでは5千円以上の実売価格差がありますが、私にはPlatinumとGoldの効率差に5千円以上の価値があるとはとても思えないのでGoldのSS-850KM3にしました。
ちなみに650WクラスだとXP2とKM3の差額は800円程度なので、これならばXP2を選んだ方がいいでしょうね。



SS-850KM3_001.jpg
箱表面です。


SS-850KM3_002.jpg
箱裏面です。


SS-850KM3_003.jpg
全内容物です。
電源本体はなかなか高級感のある袋に入っています。
ネジやタイラップと一緒に社名入りマジックテープのケーブルバンドも入っています。
左上の大容量ビデオカード使用時のご注意ちらしに関して罠があるのですが、後述します。


SS-850KM3_004.jpg
モジュラーケーブルケースはマジックテープを剥がすと間にACケーブルが挟まっています。


SS-850KM3_005.jpg
2つに分かれた袋両方にケーブルが詰まっています。


SS-850KM3_006.jpg
電源本体です。
フルモジュラー電源なのでケーブルは1本も生えていません。


SS-850KM3_007.jpg
ケーブルコネクタとハイブリッド・サイレントファンコントロール用スイッチです。
前型のKMとそのOEMであるCorsair AXシリーズと違い、低負荷でも常時ファンを回す事が可能なNormalモードに切り替える事が出来ます。


SS-850KM3_008.jpg
実はあまりの予定値上げ金額に驚き、2個購入していたりします。



まずは初期不良チェックとして実験機 (Core 2 Duo E8500@3.8GHz + GTX260)で動かしてみました。
2個とも問題無く起動し、X-SERIESでたまに話題になるコイル鳴きは全く感じられませんでした。
ただしハイブリッド・サイレントファンコントロールでモードスイッチをHybridにした時の挙動がちょっと疑問でした。
代理店オウルテックのKM3紹介ページでは25℃以下で負荷率20%(±5%)以下の時はファンが停止すると読み取れる図がありますが、ワットモニターTAP-TST8での実測340W(負荷率40%)を10分以上連続で掛けてもファンは停止したままでした。
筐体を触ってみるとホカホカしてたので25℃は超えているとは思うんですが…まぁ今は冬なので電源内のセンサー部は25℃を超えていなかっただけかもしれません。
ちなみに2個とも同じ挙動だったので個体差ではないと思われます。

スイッチをNormalにした時は電源ONで問題無くファンは回りました。
Hybridの設定でも500Wを超えるような負荷を掛けた時はちゃんと回り出したので、オウルテックの商品紹介ページでの説明が間違っているだけかもしれません。


予備機のつもりでしたが、つい誘惑に負けて私のメインマシンのAX850と交換してみました。
まぁ5年保証は購入日からなので折角なら使い倒してみようかと…。

ケースはCorsair C70ですが、ATX24ピンのメインケーブル以外は全てフラットケーブルのため今までのAX850より裏配線が楽になりました。
マザー用補助電源コネクタのEPS 12V 8ピンケーブルは延長無しで配線出来ました。

ワットモニターTAP-TST8でいくつか計測してみました。
・アイドル時
CMPSU-850AXJP    157W
SS-850KM3       155W

・ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
CMPSU-850AXJP    615W
SS-850KM3       613W

・OCCT 4.4.1 POWER SUPPLY
CMPSU-850AXJP    714W
SS-850KM3       708W

アイドル時は最小値、FF14とOCCTは瞬間最大値です。

AX850はSeasonic OEMな事は有名ですが、中身は多分旧X-SERIESのSS-850KMかと思われます。
上記の通りで、同じ80PLUS GOLDモデルでもモデルチェンジで更に効率がよくなったようです。



上記写真の内容物一覧で分かりますが、添付品として注意書きが入っています。
ようは8+6ピンや8+8ピンの補助電源コネクタ付きの大電力を消費するビデオカードの場合、電源側のモジュラーは別々から接続するようにと書いてあるのです。
電源側のPCI-E 6+2ピン or CPU補助電源用モジュラーコネクタは6個あり、CPU補助電源ケーブルは2本付属しています(EPS 12V 8ピン、ATX 12V 4+4ピン)。
残り4つ分のコネクタがあるので、そこにPCI-Eモジュラーケーブルを4本繋げばいいのかと思いきや…なんと3本しか付属していません
調べてみるとPCI-E 8+2ピンケーブルの仕様は
・オウルテック製品ページではコネクタ1基タイプが2本、コネクタ2基タイプが2本で、ケーブル数4本・コネクタ数6個になっている
・今回購入した製品はコネクタ2基タイプが3本で、ケーブル数3本のコネクタ6個になっている

確かにコネクタ数は同じ数ですが、ケーブル本数が少ないため2WAY SLIですら推奨接続方法が出来ません。

・SLIマーク付き
・定格850Wなので、8+6ピンのビデオカード(最大300W)×2搭載でも残り250Wの余裕があり、仕様範囲内のはず

から考えても、上記注意書きを考慮すると4本PCI-E補助電源ケーブルは同梱されているべきなので現在オウルテックに問い合わせています。

※追記
オウルテックサポートより返答があり、PCI-E補助電源ケーブルを追加で1本 (私は2個購入したので合計2本) 送ってくれるとの事です。



今回購入したSS-850KM3はGold電源としては非常に優秀であり、内部使用パーツ等から考えても安定性や耐久性なども期待出来る製品です。
Corsair・LINKSのAXシリーズの保証交換品が劣化品のRMにされてしまうという、あり得ない対応に嫌気がさしての本家Seasonicの選択ですが、代理店オウルテックの対応も納得出来る良いもので商品価格の高さもある意味しょうがないのかなという感じです。
購入を検討している人は値上がりモデルのみになってしまう前に決めた方がいいでしょう。



おまけ
約2年使用したAX850ですが、サブマシンに搭載前にエアダスターを吹こうと見てみると…。
ビックリするくらい内部に埃がありません。
もちろん実際にエアダスターを吹きかけてみると細かい埃は飛び散りましたが、今まで使ってきた他の電源に比べて驚異的に埃が少ないです。
低負荷時にファンが止まるハイブリッド・サイレントファンコントロールは伊達ではないようです。
最初850KM3をHybridかNormalかどちらのモードで使用するか決めかねていましたが、埃まみれになるのも発熱の要因であるのでHybridモードで使用する事にしました。

ちなみに我が家には現在SS-600HM・EG475P-VE・EIN650AWT・NRP-MC751×2の5年以上経った保証切れ電源が5個ありますが、保証切れの後は蓋を開けてエアダスターで奥の埃まで綺麗に除去している事で今でも全台安定稼働します。
電源の寿命には埃の量が密接に関係していると考えている私には、ハイブリッド・サイレントファンコントロールはうってつけの機能のようです。


※2015/10追記
確かに埃は少ないのですが、CMPSU-850AXJPが3年保たずに故障した事も考えるとやはり直接的な冷却の方が重要かもしれません。
結局現在はNormalモードで使用しています。


MSI Afterburner

MSI Afterburner 4.1.0 Final

MSI Afterburnerの4.1.0 Final(正式版)が公開されました。

MSI Afterburner 4.1.0 Final Download
MSI Afterburner
上記のGuru3DかMSIの公式ページ、もしくはAfterburner自身の自動更新からダウンロード出来ます。

Guru3Dから落とす方はすぐに気付くと思いますが、デフォルトスキンが大幅に変更されています。

Afterburner059.jpg
うーん…慣れの問題かもしれませんが、個人的には見にくいかなと思います。
モニター項目も1つしか表示されず、いちいちスクロールしないと残りの項目が見れません。


Afterburner060.jpg
という訳でスキンを以前のタイプに変更しました。
私の使っているのはDefault MSI Afterburner V3 skin - big editionです。


細かい変更点は上記Guru3Dのダウンロードページに書いてあります。
今回は殆どスキン関係なのかなという印象です。

同梱されているRivatuner Statistics Server(RTSS)はv6.3.0になっています。


Afterburner061.jpg
今回の4.1.0も正式版のため、使用期限はありません。



※追記
私の環境だけの可能性もありますが、このAfterburner 4.1.0 + RivaTuner Statistics Server 6.3.0をインストール後SteamのWolfenstein:The New Orderの起動時におかしな動作をするようになってしまいました。
(起動時ムービーの途中でOSDが表示されるようになり、時々ムービー中にデスクトップに戻ってしまう)
色々調べてみると、どうやらRTSS 6.3.0のせいでした。
RTSSのバージョンを1つ前の6.2.0に戻すと正常動作するようになります。
6.2.0はGuru3D内の以下のリンクから単独でダウンロード可能です。
RTSS Rivatuner Statistics Server Download v6.2.0

ちなみに私のマシンではAfterburner 4.1.0 + RivaTuner Statistics Server 6.2.0の組み合わせで問題無く動作しています。


i5-2500K・P8Z68-V PRO/GEN3

P8Z68-V PRO/GEN3のBIOS 3703と3802

マザーボード - P8Z68-V PRO/GEN3 - ASUS (ドライバー&ツール)
2012年6月に購入して以来サブマシン用として現在も使用していますが、昨年末突如約2年ぶりに新BIOS 3703が公開されました。
とりあえずはしばらく様子見という事で放置していましたが、差し替えや取り下げなども無さそうなので更新してみました。

現在のASUSマザーのBIOSは.cap形式ですが、P8Z68-V PRO/GEN3のBIOSは以前からの.rom形式です。
R4Fでは途中から.cap形式に替わり、確かその時からFast BootとSecureBootに対応した記憶があります。
.rom形式のままなP8Z68-V PRO/GEN3は最新BIOSでもどちらにも対応しません。

BIOSアップデート後ざっと全設定画面を見てみましたが、追加項目などは見当たりませんでした。
OC設定も3603時の設定のままで問題無さそうです。

ASUSダウンロードサイトでの説明文はいつもの通り「Improve system stability.」で詳細不明なので、一体なにを変更したのかなと思っていた次の日に問題点が発覚しました。
APM設定中のPower On RTCが効きません。
このマシンは録画機でもあるのでEPGデータ取得のため毎朝7時に自動起動設定しているのですが、起動しませんでした。

いくつかテストしてみたところ
・RTC Alarm Date (Days)を0 (毎日)に設定すると起動しない
・RTC Alarm Date (Days)を特定日に設定すると起動する

という状態です。

このままでは日々の使用に支障が出る状態ですが、幸いにして3603にダウンデート可能でした。
このP8Z68-V PRO/GEN3にはUSB BIOS Flashback機能が付いてないので、Z97-Aのようにダウンデート不可状態だと非常に困った事態になるところでした。
当たり前ですが3603に戻すとPower On RTCは問題無く動作しました。



3703でのPower On RTCバグは明らかですが、一方約2年ぶりに更新があったと言う事で新しいBIOSを使いたい・詳しい変更点はなんだろうということで、ASUSサポートに直接質問してみました。
以下、ASUSからの返答は要約したものです。

いちいちシリアルを入力しないとダメとか結構面倒でしたが、頑張って入力し質問したところ

>CMOSクリアしてみて下さい

と返答されました。
ちなみにASUSサポート担当者は名前から多分台湾人です。

うーん、BIOSアップ時に勝手に日付以外クリア状態なんですが…。
念のためまた3703にして、わざわざビデオカードも外してCMOSクリアしてみましたがもちろん結果は変わりません。
その旨の報告と3703の詳しい変更点を再度聞いてみました。

>お客様の問題のようなケースが初めてですので、BIOSのバッグとは思われません
>一応他システムの「ファストスタートアップ」機能を無効にしてお試し頂けませんか


若干日本語がおかしくなってきました。
しかも初めての報告なのでバグとは思われません、というのは意味が分かりません。
バグを初めて発見・報告した場合必ずこの状態になると思うんですが…。
さらに「ファストスタートアップ」ってWindows8以降の機能ですよね。
最初の環境入力の時にWindows7 x64と書いてあるのにもかかわらずこのような返答が来てしまいました。
この辺を指摘しもう一度送ってみたところ

>テクニカル部門にパスして検証作業を行う必要があり、時間がかかりますので暫くお待ちくださいませんか

>一般的には、「Improve system stability」というのはOSとの互換性を改善することを意味します。
>もし他の説明はない場合、大きな変動がないはずだと思われます。


ようやくテクニカル部門に問題が報告されたようです。
ただBIOS変更点の詳細は依然としてはぐらかされたままです。

その6日後に連絡が来ました。

>本件の問題について、テクニカル部門はお客様と同じ問題を複製できました。
>もし訳ございませんが、やはりBIOS 3703のバッグです。
>RTC問題を修正するbeta BIOSはただいま開発中です。


やはり3703のバグでした
まぁ全く同じ環境でBIOSを入れ替えただけで現象が起こったり直ったりするので、100% BIOSのバグな事は分かりきっていましたが。
症状が分かりやすいからというのもあるんでしょうが、修正版を作ってくれるようです。

それから約12時間後のメールで修正版BIOS 3802が送られてきました。
ちょっと修正箇所の割にバージョンが上がりすぎの気もしますが…詳細は不明です。



BIOS 3802
P8Z68VPRO_3802_001.jpg
2015/01/15日付の出来たてホヤホヤなBIOSです。
もちろんPower On RTCバグは修正されています。
1/21現在でもP8Z68-V PRO/GEN3のダウンロードページに現れないので、ASUSに連絡しないと入手出来ないかもしれません。
まぁBIOSアップデートをするような人で未だにP8Z68-V PRO/GEN3を現役運用している方はかなり少数派でしょうが…。


Prime95_2500K_001.jpg
i5-2500K@4.5GHzでPrime95 28.5をカスタム設定で1時間回してみたところです。
購入時にはOCCT AVX LINPACKでチェックしていましたが、OCCTで6時間OKな設定でも極まれにBSoDすることがあったのでしばらく4.3GHzで使用していました。
Prime95 28.5のカスタム設定を使用したところ4.5GHzでOCCT 6時間OKな設定では10分程度でBSoDになったので、この機会に再度調整し直し4.5GHz常用設定を煮詰めてみました。
具体的には以前の設定のうち、
・CPU VoltageをOffset Mode -0.04から-0.02へ変更
・Additional Turbo Voltageを0.06に設定

に設定しました。
ちなみにAdditional Turbo Voltageは購入当時のBIOS 3402では存在しなかった項目で、3603から追加されていたようです。
今回再びBIOSを色々弄ってて気が付きました…。



ASUSサポートに連絡してなんとか修正版BIOSは入手する事が出来ましたが、結局「Improve system stability.」の詳細は分からずじまいでした。
修正版BIOSを貰った後、報告がてら3度目の質問をしましたが、

>一方、原則として、弊社にはお客様が常に最新的なBIOSを更新することを提案しておりません。
>マニュアルの中でも同じ内容を記載されています。
>「添付ファイル」の画像をご参考ください。


と日本語でOKレベルのとんちんかんな返答がきました。
変更内容を質問しているのに「無理に更新しなくても良いよ」と返答されても意味が分かりません。
これ分かっててわざとはぐらかしてるのかなぁと疑うレベルです。
私はもう疲れたのでフィードバック欄で「オペレーターに誤った回答をされた」を選択し、そっとメーラーを閉じました。

今回のASUSのサポートでは
・返答は48時間以内にすると明記されているが、休日を挟んだ時とテクニカル部門の返答待ちの時以外はちゃんと守られていた
・相手が日本人ではないためか、やはり日本語が通じない時が多い
・テクニカル部門はきちんと修正BIOSを作ってくれた

という対応でした。

この日本語が通じないというのは結構辛く、ぶっちゃけ短気な人ならキレるレベルなんじゃないかと思います。
さらに返答の端々にこちらが初心者であると決めつけているかのような物言いを強く感じました。
まぁ確かに質問時の入力欄にPC歴とか自作歴を書くような欄はありませんでしたが、もうちょっと書き込んである内容から相手のレベルを汲み取って欲しいところです。
個人的な感想では、テクニカル部門の技術力はちゃんとしていますが、サポート部門の担当者レベルは使いものにならない感じです。

今回は基本的に自己責任な部分が多いマザーボード関係なので諦めもつきますが、ノートPCや液晶・最近ではタブレットやスマートフォンも精力的に出しているASUSだけに日本向けサポートの質向上は必須かと思います。



登録されずに幻のBIOSになるかと危惧していましたが、忘れた頃に公式サポートページに登録されていたようです。
2015/04/07付として修正内容はこの記事に書いてある通り「Fix RTC function failed issue.」です。



雑感色々

GTX970のVRAM3.5GB問題

現行機種のビデオカードとしてはずば抜けたコストパフォーマンス・ワットパフォーマンスを持ち大人気のGTX970ですが、スペック詐欺的な問題が発覚しここ数日国内外の掲示板で大騒ぎになっています。

私は英語が出来る訳ではないので微妙なニュアンスを読み取れない海外サイトの記事は参考にしにくいのですが、幸いにして4Gamerでも記事にしてくれたので助かりました。

グラフィックスメモリを大量に要求するタイトルで,GTX 970の性能が大幅に低下する? 海外で話題の問題についてNVIDIAが見解を公表 - 4Gamer.net
「グラフィックスメモリを3.5GB以上使う局面で,GTX 970の性能が低下する」現象を,実際に確認してみた - 4Gamer.net

2chの自作PC板のGTX9xxスレはもちろん祭り状態ですが、とにかくカオス状態なので正確な情報は掴みにくいかもしれません。

正直完璧な回答はNVIDIAしか出来ないのですが、リコール問題に発展するのを恐れてか現象は認めつつもメモリバス周りの正確な仕様は公開されていません。
GTX970はGTX980に対してSMが3基無効化されているのですが、どうもMaxwellの構造的にメモリバスまで影響あるようですね。
NVIDIAの説明だとGTX980もVRAM使用量3.5GBを超えると低下するとなっていますが、実際には単純に描画負荷の増大による緩やかな速度低下のようです。
それに対しGTX970では、公称3.5GBからになっていますが人によっては3GB付近から急激に速度が落ち込む事があるようで、この辺はSM無効化時の状態による個体差の可能性もあるかもしれません。
いずれにせよ一部テストのみの結果で実使用での影響は少ないため問題はない、と言われても逆に大きな問題が出るゲームもある訳で、はっきり言うとスペック詐称をしていたという事実に対しNVIDIAが今後どういう行動に出るかに注目したいと思います。

個人的にはこのNVIDIAがやらかした隙にAMDがもうちょっと頑張れよとは思いますけどね。
現時点では勝負にならなさすぎるためのNVIDIAの横暴な態度であり値段でもありますから…。

詐称が無く安心して使用出来る高速なビデオカード、となると現状GTX980 1択になってしまうという…。
総合的に優秀なのは間違いないのですが、個人的にメモリバス256bitのミドルクラス系のビデオカード1枚に7万円前後という価格は厳しいという感じです。

※追記
NVIDIA Discloses Full Memory Structure and Limitations of GTX 970 | PC Perspective
どうやらメモリバスでは無くROPとL2 Cacheが減らされていたための動作だった模様です。
いずれにせよ製品仕様を詐称していた事は間違いなく、米国では大問題になる可能性もあります。
日本では…そもそもこの問題を取り上げているメディアが4Gamerだけな時点で終わってるかもしれません。
相変わらず企業の利益しか守らない提灯記事だらけのクソ業界のようですね。

※追記2
NVIDIA,GTX 970のスペックを修正。L2キャッシュとROPのスペックが引き下げられる - 4Gamer.net
上記のROPとL2が発表時のスペックと違うという事実がNVIDIAから正式に公表されたようです。

NVIDIAのGPU開発部門責任者に聞く「GeForce GTX 970のVRAM 3.5GB問題」 - 4Gamer.net
今回の問題に関してNVIDIAのGPU開発部門の上級副社長に電話インタビューしたようです。
詳しい技術的な説明と現実的な問題は少ないとの見解を改めて説明しています。
が、現実的な問題が多かろうが少なかろうが公開されていたスペックと違ったというのは事実であり、非常に不快な気分になっている方もいることかと思われます。

更に追い打ちを掛けるように、一部店舗の買い取り拒否や0円で引き取りなどの対応が…。
GTX970自体の販売を全て停止しているなら分かりますが、このような仕打ちをしておきながら新品や中古は変わらぬ値段で販売しているというのはどういうことなんでしょうか。
ガチャや切り売りDLCで搾取しようとする腐りきった日本のゲームメーカーと本質が同じなんですよね。
騙せる奴から搾れるだけ搾れという姿勢です。

一体この事件はどういう決着をみるのでしょうか…。



今のGTX670はもう2年以上使用している (SLIにしてからは1年) ため正直買い換えたいとは思っていましたが、ビデオメモリが2GBで足りていてSLIが有効なアプリケーションの場合、速度的には
・GTX670 SLI ≒ GTX980
・GTX670 SLI > GTX970

になってしまい、全ての場合で体感出来るパフォーマンスアップをしたいと考えるとどちらにしろSLIが必須になってしまいます。
現実的にはGTX970 SLIの方でしょうが、それでも合計8万円オーバーなので嫁に即却下されてしまい未だにGTX670 SLIのままなのでした。
今回こんな騒ぎになってしまい、GTX970が購入出来なかったのは幸い…なのか購入出来なかった経済力の無さが不幸なのかはちと微妙なところです。

位置付け的にはGTX970と同じようなGTX670ですが、どういう状態になるのかVRAMベンチをしてみました。
なお出来るだけ正確な数値を出すため初めからWindows7のAEROは無効にして計測しています。

vRamBandWidthTest_001.jpg
Chunk 14で速度が落ちています。
が、これはSL有効I時にはデスクトップ画面でもVRAM消費が多くなるからです。


vRamUsage_001.jpg
SLI有効時にはAEROオフでも98MB使用しています。
解像度はUXGA(1600×1200)です。


vRamUsage_002.jpg
SLIを無効にすると使用量が64MBまで下がります。
解像度は同じUXGAです。


vRamBandWidthTest_002.jpg
SLI無効状態で計測すると正確な数値が出ます。
Chunk 14まで速度が出ているのが分かると思います。
つまりKeplerコアなGTX670ではSMが一部無効化されているのにもかかわらず、メモリアクセス周りには影響はないようです。


SSD

Crucial CT512M550SSD1 (M550 512GB )

この前の正月にSteamでセールがあり安かったので、以前から興味のあったWolfenstein:The New Orderを購入したのですが、ダウンロード・インストールしてみるとまさかの約50GBの消費で一気にPX-256M6Sのゲーム用パーティションが埋まってしまいました。
SSDの特価品でもないかなと考えている矢先に後継機種MX200の発売を受けてM550の在庫処分が始まったため、私としては初の512GB物のSSDとしてCrucial CT512M550SSD1 (M550 512GB ) を購入してみました。



CT512M550SSD1_001.jpg
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