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CROSSHAIR VIII HERO

CROSSHAIR VIII HERO (WI-FI) のBIOS 2311

C8H_051.png

ROG Crosshair VIII Hero (WI-FI) | ROG Crosshair | Gaming マザーボード|ROG - Republic of Gamers|ROG 日本
CROSSHAIR VIII HERO (WI-FI) の新BIOS 2311 (ComboAM4v2 1.1.0.0B) が出ていたので更新してみました。
ちなみにこのAGESA ComboAM4v2 1.1.0.0は、11/5に発売が開始されるZen3 (Vermeer) の正式対応バージョンです。
(起動はComboAM4v2 1.0.8.0から可能のはず)

C8Hでは安定版BIOSとしてComboPI 1.0.0.4Bの1302が人気のようですが、私の環境だと1302は3900Xのブーストクロックが低すぎるためずっとComboPI 1.0.0.3ABBAの1001で止めていました。
時々海外のCROSSHAIR VIII フォーラムを自動翻訳で見ているのですが、この新BIOSには「PBO Fmax Enhancer」というASUSオリジナルの新しい機能が搭載されているとのことです。 (正確には完全テストバージョンのTest 0039から搭載)
ちょっと実験してみたくなったので、久々の最新BIOSバージョンへのアップデートです。
いつものようにUSB BIOS Flashbackから更新し、 更新前に保存しておいたUEFIのsetting.txtを参考に手入力設定しました。

なお海外の掲示板を見ていると、ComboAM4v2以降のAGESAバージョンのBIOSで勝手な再起動やKP41問題が起きている方がいるようですが、ざっと見た感じその殆どはメモリにSamsung B-Dieを使用中の方のようです
一見Samsung B-Dieの互換性が落ちた…という感じに見えますが、掲示板の書き込みを見ているとどうも限界までメモリ設定を弄っている方の問題っぽいです。
つまりメモリ周りの制御が変わったと思われ、今までDRAM Calculator for Ryzenなどでギリギリまで詰めていた方は設定を見直さなければ安定しないのでしょう。
多分Samsung B-Dieの問題ではなく、単にお高いSamsung B-Dieをわざわざ購入する方 = ギリギリまで設定を詰める方という事で不具合報告が多かった可能性が高いと思われます。

私のF4-3600C16D-32GTZNCはそもそもHynix D-Dieの2ランクなのでタイミングを詰めるのには不向きなメモリで、DRAM Calculator for Ryzenでの推奨タイミングも全く当てにならない個体でした。
そのため細かいタイミング詰めのようなあまりにも面倒過ぎる作業をする気にもならないので、適当に数項目のサブタイミングを弄って少し電圧を上げただけです。
この状態で1001ではメモリクロック3733MHzでInfinity Fabric Clock (FCLK) 1867MHzの同期状態で完全安定していたので、今回も同じ設定で入力してみました。



更新後気付いた事を簡単に書いてみます。

・ドライブの認識順序が改善された

C8H_052.png

1001では (うろ覚えですが1302でも) CrystalDiskInfoやWindows10でのドライブ認識順序がSATA→NVMeでした。
それがこの2311ではNVMe→SATAに変更されています。
一般的には高速なNVMe SSDをシステム用にすると思われるので、パーティションC:があるドライブが先頭に来るようになったのは改善と言えるでしょう。


大きな勘違いをしていました。
Windows 10のバージョンを1909 → 20H2にしたのでチェックのためデバイスマネージャーを見ていたところ、いつの間にかSATAドライバがAMDドライバになっていました。
AMDドライバだとSanDisk Ultra 3D SSDのランダム性能が派手に落ちるのでMSドライバに戻してみると、認識順序もSATA → NVMeに戻ってしまいました。
以前テストのためにAMDドライバを入れてその後MSドライバに戻していましたが、勝手に変更されていたのを見るとWindows的にはAMDドライバの方が互換性が上という認識なんでしょうか?。
AMDチップセットドライバをインストールしてもこのSATAドライバは自動インストールされないものですし、正直位置付けがよく分かりません。


・起動時間の高速化
UEFIの初期化時間とWindows10の起動時間が共に1001より明らかに速くなりました。
ただし一時期1302を使っていた時もUEFIの初期化時間は1001より明らかに速かったので、この速度はComboAM4v2の成果ではなくComboPI 1.0.0.4B以降共通の事かもしれません。



・PBO Fmax Enhancer
今回の変更点の目玉であるPBO Fmax Enhancerです。

C8H_053.png

設定項目はPBOの設定画面の一番上にあります。
下の説明文を見ると、PBO Fmax Enhancerは一部で流行っていたEDCバグ利用の自動OCとは異なりASUS限定機能と謳っています。

注意点として、まずは電圧やLLCなどはAutoで試したほうがいいです。
私も1001ではPBO動作に対してCPU電圧は-0.0875v オフセットにしていました。
結論から言うと、私の環境の場合Fmaxを使うならば試しに設定した-0.03125vよりAutoの方がいい結果が出たので、一般的にはAutoでいいと思います。


C8H_054.png

まずはメモリを含めシステムの全体的な安定性をチェックするためにOCCTのデータセット(大)のAVX2で30分ほど回してみました。
全く問題なく通ったので、少なくともポンポン落ちまくるような状態にはならないはずです。
ギリギリまで詰めていないメモリ設定なら以前と変わらず通りそうな感じです。



C8H_055.png

CPUの温度と安定性をチェックするためのOCCTのデータセット(小)のAVX2です。
こちらも問題なく通りました。

上の2枚のSSから読み取れる事として

ピーククロックが明らかに上がっている
CCD0の6コアが最大4.65GHz、CCD1の6コアも4.425GHz・4.4GHz・4.35GHzという高めのクロックを記録しています。
まぁRyzenなので残念ながら張り付きでは動いてくれませんが、今まで見たことのないピーク状態です。

フルロード時の効率が良くなってる
先日のファン交換記事の時に計測したBIOS 1001の数値と比べ、全コアのクロックが75~100MHzアップしコア電圧は0.008v下がり、その結果消費電力は10W程下がり温度的にはほぼ同じという感じになりました。
コア電圧のマイナスオフセット設定を止めたにもかかわらず全コア負荷時の電圧は下がる状態になり、理想的な電圧に近付いた感じです。

EDCのモニタリングが正常に出来ない
EDCバグとは異なるらしいですが、原理的に似たようなことをしているのかHWiNFOからもEDC周りのモニタリングがおかしくなります。
数値的にはTDCと全く同じ値を返したり、Limitの数値が読み取れなくなっています。



いくつか簡単にベンチマークを計測してみました。

C8H_056.png

AMD信者が毛嫌いするベンチの筆頭であるSuper-Piです。
1001の時に9.0秒台は出せていましたが、とうとう9秒を切る事が出来ました。



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CPU-Zのベンチマークです。
シングル・マルチ共に1001の時より伸びています。



C8H_058.png

AMD推奨のCPUベンチマークであるCINEBENCH R20です。
手動OCすればマルチだけなら3900Xでも7000台後半の数値は余裕で出せるようですが、その場合は確実にシングルが落ちます。
自動OCで出している数値かつ色々インストール済みのWindows上での結果なので、悪くないと思います。



参考までにRyzen Masterの画面を載せておきます。

C8H_059.png

上でHWiNFOのEDC項目の異常を書いていますが、このRyzen Masterでもはっきりと分かると思います。
PBO Fmax EnhancerをEnabledにするとWindows上からEDC値を取得出来なくなります。



おまけとしてDRAM Calculator for RyzenやオリジナルのRyzen Power Planの作者である1USMUS氏の最新作「ClockTuner for Ryzen (CTR)」の画面を載せておきます。

C8H_060.png

元々このソフトは手動OC用 (つまりシングルは遅くなる) の補助ツールなので私向きではないのですが、DIAGNOSTICを実行することによりCPUの個体差を判別する機能が備わっています。
試しに実行してみたところ、上記の様にSILVER判定でした。
海外の掲示板ではBRONZE判定の方も時々見かけるので、このメインマシンの3900Xはサブマシンの2700Xと違い大外れではないようです。

なお、このCTRを実行するときにはPBO Fmax EnhancerはDisabledにするべきでしょう。
私もこの計測を実行するときはDisabledにしました。
上記CTRのSSでEDCの数値が計測出来てる事で分かると思います。



BIOS 1001のブースト具合が気に入っていて長らくその後のヘタレブーストBIOSに更新出来ない状態でしたが、ようやく新しいBIOSを常用出来そうです。

EDCバグは以前ちょっと試したことはあったのですが、シングル・マルチ共にいい感じにはブーストさせる事が出来ず、更に例えばCINEBENCH R20ではうまくブーストしてもR15では全くブーストせずとんでもなく遅い状態になるなど制御が不安定過ぎる状態でした。
このPBO Fmax Enhancerはまだ使い始めたばかりですが、今の所どのベンチでもゲームでもシングル・マルチ共に正常にブーストしています。
まだ使い始めて1週間も経っていないので完全に安定していると断言は出来ませんが、常用出来そうな手応えは感じます。

私はC8Hしか持っていないので他にどのマザーで使用出来るかは知りませんが、少なくともCROSSHAIR VIIIシリーズのBIOS 2311なら可能だと思います。

なおこの機能は当然のように省電力派には全く無用の機能なので、私のようにとにかく限界までブーストしないと気にいらないという人以外にはお勧めしません。
クロックがポンポン跳ね上がりやすくなったため、アイドル消費電力は僅かですが上がったと思います。
ちなみにFmaxを使用しないPBO設定だと、OCCT・データセット(小)・AVX2のテストで全コア3.95GHz位までしかブーストしないという1302と同じヘタレブースト状態になります。
私的には数ワット位は全く気にしないのでこのままPBO Fmax状態で使用していきます。



※追記
ASUS ROG X570 Crosshair VIII Overclocking & Discussion Thread | Page 145 | Overclock.net

上記リンクにこの機能の作者The Stilt氏によるFmaxの説明が書いてあります。
自動翻訳文で全部読んでみましたが、Zen2は最大1.5vの制限でその範囲内でのブースト動作であり電圧は下げるより寧ろ上げたほうが良さそうとか、コア電圧のモニタリングはHWiNFOの「CPU Core Voltage (SVI2 TFN)」を参照すべきなど貴重な情報が色々書かれています。
UEFIのAi OverclockTunerの設定はManualでテストしていたのも知りませんでした。
私はメモリの関係上D.O.C.P. Standardで設定しちゃっていますが、とりあえず問題なく動作してるようなのでこのまま様子見です。



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